Microsoft Build 2025 in Seattle #4 (Day 0: 50周年特別展示2)

米Micosoftが主催する開発者カンファレンスが毎年米国で開催されます。Microsoft Buildです。2022年までは新型コロナで対人開催は中止されていましたが、2023年からは対人の開催も開始され、2025年も2023年/2024年と同じ場所の米国ワシントン州のシアトルで開催されました。会場の雰囲気などを報告したいと思います。なお、この投稿では基調講演やブレイクアウトセッションの内容にはほぼ触れていません。

この投稿では、Microsoft Buildの雰囲気を伝える内容に特化しています。基調講演やセッションの内容については、いろいろな方がWEBで発信しているので、WEB検索するなどして、別のサイトを参照してください。

日程

さて、今年のMicrosoft Build 2025は、以下の日程で開催されました。

2024年までは、しばらく3日間の開催でしたが、2025年は4日間での開催です。4日間の開催は、過去は2011年と2012年なので、それ以来の久しぶりです。

Day 0
5月18日(日)
Badge and T-shirt pick-up
参加証とTシャツの取得
Day 1
5月19日(月)
Badge and T-shirt pick-up, Imagine Cup, Keynote, Breakout sessions, On-demand Labs & Assessments, The Hub, Certification, Microsoft Build and NVIDIA Mixer
参加証とTシャツの取得、イマジンカップ、 基調講演、ブレイクアウト セッション、オンデマンドラボと評価、ハブ、Microsoft認定資格、Microsoft Build and NVIDIA 懇親会
Day 2
5月20日(火)
Badge and T-shirt pick-up, Keynote, Breakout sessions, On-demand Labs & Assessments, The Hub, Certification
参加証とTシャツの取得、基調講演、ブレイクアウト セッション、オンデマンドラボと評価、ハブ、Microsoft認定資格
Day 3
5月21日(水)
Badge and T-shirt pick-up, Breakout sessions, On-demand Labs & Assessments, The Hub, Certification, Microsoft Build and AMD Celebration
参加証とTシャツの取得、ブレイクアウト セッション、オンデマンドと評価、ハブ、Microsoft認定資格、Microsoft Build and AMD パーティー
Day 4
5月22日(木)
Badge, Breakout sessions, On-demand Labs & Assessments, The Hub, Certification
参加証、ブレイクアウト セッション、オンデマンドと評価、ハブ、Microsoft認定資格

基調講演では、これからの方向性や新しい製品・新しい技術などが紹介されます。

ブレイクアウト セッションでは、基調講演で新しく発表されたものも含め、掘り下げた内容や技術情報など詳しい内容の説明があります。

オンデマンドラボと評価では、実際にPC上で作業して技術の習得をします。

また、期間を通して、Level 4で「The Hub」が開催されており、Sponsors, Exhibitors, Microsoftがブースを構えていろいろな技術説明・展示をしていました。

開催場所は、

  • ワシントン州会議場 (WSCC: Washington State Convention Center)

です。

ワシントン州会議場は、現在は異なるブロックに二つの建物があります。

  • Arch building: 800 Pike St, Seattle, WA 98101
  • Summit building: 900 Pine St, Seattle, WA 98101

ArchビルディングとSummitビルディングです。

Archビルディングの案内板

2025年も2023年/2024年と同じワシントン州会議場です。対面開催がCOVID-19により中断されるまでの2019年まではArchビルディングでした。2019年時点ではSummitビルディングは建築中でした。2023年/2024年は新築された建物であるSummit ビルディングでした。Summitビルディングは、Archビルディングの二つ北側のブロックとなります。

2025年も引き続きSummitビルディングかと思ったのですが、Archビルディングに戻りました。

Day 0 (5月18日(日))

TimeDescriptionLocation
12:00 PM – 6:00 PMBadge and T-shirt pick-up: Get your badge and T-shirt today and skip tomorrow’s pick-up lines. Level 4
Day 0 T-shirts pickup

Build 2025の Day 0 (前日) は、参加証とTシャツを受け取ります。参加証やTシャツの受け取りはDay 1の当日にもできますが、基調講演に早く並ぶためには、事前に済ませておく必要があります。

Day 0 で参加証を受け取り、Tシャツの受け取りました。今回の投稿は、そのあとにThe Hubの会場のまえにあった特別展示についての後半です。

Microsoft 50周年 特別展示

会場を散策していると、Day 0ではまだ入場できないThe Hub会場の前に、Microsoft 50周年の特別展示がありました。Microsoftが始まってちょうど50年のようで、簡単な歴史展示をしていました。

Microsoft 50周年特別展示

このエリアには、

  • 大きなパネル(フォトスタジオと未来の展示)
  • 3つの製品展示
  • 3つの年代展示パネル(パネルの両面を使い1975年から2025年まで)

がありました。

大きなパネルと3つの製品展示については前回の投稿で説明しましたので、今回は、3つの年代展示パネルです。

このパネルにはタイトルとして「Moments that shaped Microsoft」(マイクロソフトを形作ってきた瞬間)と書かれています。各パネルに書かれていたことを確認します。

一つ目のパネルのおもて面(1975年から1991年)

一つ目のパネルのおもて面は、創業の1975年から1991年までです。

Microsoft 50周年特別展示(1975-1991)
1975年 1月1日The MITS Altair 8800 appears on the cover of Popular Electronics. The article inspires Paul Allen and Bill Gates to develop a BASIC language for the Altair.
MITS Altair 8800 が Popular Electronics の表紙に登場した。この記事が、ポール・アレンとビル・ゲイツに Altair 向けの BASIC 言語を開発するきっかけを与えた。
1975年4月4日Bill Gates and Paul Allen found Microsoft.
ビル・ゲイツとポール・アレンがマイクロソフトを創業した。
1978年Senator Al Gore of Tennessee coines the phrase “information highway” in a meeting with computer industry officials.
テネシー州選出のアル・ゴア上院議員が、コンピューター業界関係者との会合で “information highway(情報ハイウェイ)” という言葉を作り出した。
1983年3月9日Microsoft introduces MS-DOS 2.0, witch provides a graphical operating environment.
Microsoft は MS-DOS 2.0 を発表した。このバージョンはグラフィカルなオペレーティング環境を提供する
1985年Release of C++
C++ がリリースされた。
1990年Solitaire on Windows 3.0 teaches users to click, drag, and drop.
Windows 3.0 に搭載されたソリティアは、ユーザーがマウスのクリック・ドラッグ・ドロップ操作に慣れるための教材としての役割を果たした。
1991年5月20日Microsoft announces Visual BASIC for Windows at Windows World 1991 in Atlanta, Georgia and wins an award for technical excellence from PC Magazine.
Microsoft はジョージア州アトランタで開催された Windows World 1991 で Windows 版 Visual BASIC を発表し、PC Magazine から技術優秀賞を受賞した。
1991年Microsoft Research is created.
Microsoft Research が設立された。

ソリティアは、ユーザーにマウスの使い方(クリック、ドラッグ、ドロップ)を教えるために用意したんですね。

一つ目のパネルのうら面(1995年から1999年)

一つ目のパネルのうら面は、1995年から1999年までです。

Microsoft 50周年特別展示(1995-1999)
1995年 1月1日Release of Java and PHP.
Java と PHP がリリースされた。
1995年5月25日Bill Gates’ predicts the potential of the World Wide Web. By November, MSN was on of the largest Internet service providers.
ビル・ゲイツはワールド・ワイド・ウェブの潜在力を予見した。11 月までに、MSN は最大級のインターネットサービスプロバイダーの一つとなっていた。
1995年8月24日Windows 95 and Office 95 hit the market. Seven million copies of Windows 95 were sold in the first five weeks after release.
Windows 95 と Office 95 が市場に投入され、Windows 95 は発売からわずか 5 週間で 700 万本を売り上げる大ヒットとなった。
1999年IEEE introduces 882.11b, also known as Wi-Fi.
IEEE は、Wi‑Fi として知られる 802.11b 規格を発表した。
1999年3月18日Internet Explorer 5.0 is introduced by Bill Gates at a launch event on the Microsoft campus in Redmond.
インターネット エクスプローラー 5.0 が、レドモンドのマイクロソフト本社キャンパスで行われた発表イベントでビル・ゲイツによって紹介された。
Kevin Scott / Chief Technology Officer
If you take a moment to consider what the world looked like 50 years ago, it’s difficult to overstate how much impact Microsoft has had on the subsequent five decades of technological advancement: driving the personal computing revolution, creating an entire ecosystem around it, and the many significant contributions to all of the technology platforms that have come since. Even in light of this enormous legacy, I believe that what lies ahead with the AI platform we’re building today may ultimately have more impact on the world than all of those other things combined.
ケビン・スコット(最高技術責任者)
50 年前の世界がどのような姿だったかを考えてみると、マイクロソフトがその後の半世紀の技術進歩に与えた影響の大きさは計り知れない。パーソナルコンピューティング革命を牽引し、その周囲に巨大なエコシステムを築き、その後登場したあらゆる技術プラットフォームに多大な貢献をしてきた。 しかし、この圧倒的なレガシーを踏まえても、私たちが現在構築している AI プラットフォームがもたらす未来のインパクトは、これまでのすべてを合わせたものを上回る可能性があると私は信じている。

今となっては当たり前ですが、Windows 95 は、プラグ&プレイをサポートし、インターネット接続に標準で対応しているなど画期的でしたね。

二つ目のパネルのおもて面(2000年から2003年)

二つ目のパネルのおもて面は、2000年から2003年までです。

Microsoft 50周年特別展示(2000-2003)
2000年Release of C#.
C# がリリースされた。
2000年1月13日Steve Ballmer appointed CEO of Microsoft.
スティーブ・バルマーがマイクロソフトの最高経営責任者(CEO)に就任した。
2001年11月15日Xbox is available to thousands of retailers across North America.
Xbox は北米の数千店舗で取り扱われ、市場に本格的に流通し始めた。
2002年2月13日Bill Gates launches Visual Studio .NET and the .NET Framework, the application development tool and platform for .NET applications, at the VSLive! 2002 Conference in San Francisco, California.
ビル・ゲイツは、カリフォルニア州サンフランシスコで開催された VSLive! 2002 カンファレンスにおいて、.NET アプリケーション向けのアプリケーション開発ツールおよびプラットフォームである Visual Studio .NET と .NET Framework を発表した。
2003年4月24日Windows Server 2003 launches. It is the largest software development project in Microsoft history to date.
Windows Server 2003 がリリースされた。これは当時のマイクロソフト史上最大規模のソフトウェア開発プロジェクトであった。

.NET frameworkが登場します。2000年にC#がリリースされました。現在のC#とくらべると、当時のC#は機能が貧弱でした。しかし、その後の更新が素晴らしいです。

二つ目のパネルのうら面(2004年から2012年)

二つ目のパネルのうら面は、2004年から2012年までです。

Microsoft 50周年特別展示(2004-2012)
2004年Total shipments of portable MP3 players reach 7.1 million units.
携帯型 MP3 プレーヤーの総出荷台数が 710 万台に達した。
2006年3月6日Microsoft receives its 5,000th patent.
マイクロソフトは 5,000 件目の特許を取得した。
2009年Microsoft unveils Bing.
Microsoft は検索エンジン『Bing』を公開した。
2012年The first Surface goes to market.
初代 Surface が発売された。
2012年11月6日Halo 4 is launched worldwide, selling over 3 million units in he first 24 hours.
『Halo 4』が世界同時発売され、発売から最初の 24 時間で 300 万本以上を売り上げた。
Peter Lee / President, Microsoft Research
For 34 of Microsoft’s 50 years, Microsoft Research has advanced the state of the art in computing foundations and AI advancements, transferred uncountably many technologies into products, and provided deep insights into what’s coming next in technology. Our research will continue to empower Microsoft’s customers and broader society to solve real-world challenges and drive positive impact.
ピーター・リー(Microsoft Research プレジデント)
マイクロソフトの 50 年のうち 34 年間、Microsoft Research はコンピューティング基盤と AI の最先端を切り開き、数え切れないほど多くの技術を製品へと移転し、さらに次に来る技術の方向性について深い洞察を提供してきた。私たちの研究は今後も、マイクロソフトの顧客やより広い社会が現実世界の課題を解決し、前向きなインパクトを生み出すことを支援し続ける。

初代Surface(Arm機)の発売が2012年なんですね。PCメーカーのOEMとともにに成長してきたMicrosoftでしたが、Microsoft自身がPCを発売して、13年も経つのですね。

三つ目のパネルのおもて面(2013年から2018年)

三つ目のパネルのおもて面は、2013年から2018年までです。

Microsoft 50周年特別展示(2013-2018)
2013年11月14日Microsoft unveils a new Cybercrime Center at its headquarters location.
Microsoft が本社に新しいサイバー犯罪対策センターを開設
2013年The term “emoji” is added to the Oxford English Dictionary.
「emoji」という語が Oxford English Dictionary に追加される
2013年11月22日Xbox One launches worldwide.
Xbox One が世界同時発売
2014年2月4日New CEO Satya Nadella sets us on a new mission.
新CEO サティア・ナデラが就任し、新たなミッションを掲げる
2015年Release of HoloLens augmented reality headset.
HoloLens(ホロレンズ)ARヘッドセットをリリース
2016年Microsoft Teams is introduced.
Microsoft Teams を発表
2018年5月16日Microsoft unveils the Xbox Adaptive Controller, a first-of-its-kind gaming product to empower gamers with disabilities.
障がいのあるゲーマーを支援するための Xbox Adaptive Controller を発表

日本発の“絵文字”が世界に広まりました。初代HoloLensのリリースは、もう10年前なんですね。

三つ目のパネルのうら面(2018年から2025年)

三つ目のパネルのうら面は、2018年から2025年までです。

Microsoft 50周年特別展示(2018-2025)
2018年6月4日Microsoft announces agreement to acquire GitHub, the world’s leading software development platform.
マイクロソフトは、世界をリードするソフトウェア開発プラットフォームである GitHub を買収することで合意したと発表した。
2020年Microsoft announces its climate commitments.
マイクロソフトは、自社の気候変動への取り組み(気候コミットメント)を発表した。
2020年6月30日Microsoft commits to helping 25 million people acquire new digital skills.
マイクロソフトは、2,500 万人が新たなデジタルスキルを習得できるよう支援することを約束した。
2023年Microsoft 365 Copilot launches.
Microsoft 365 Copilot がリリースされた。
2024年LinkedIn surpasses 1B members.
LinkedIn の登録メンバー数が 10 億人を突破した。
2025年Microsoft unveils Majorana 1, the world’s first quantum processor powered by topological qubits.
マイクロソフトは、トポロジカル量子ビットを用いた世界初の量子プロセッサ『Majorana 1』を発表した。
Satya Nadella / Chairman, and Chief Executive Officer
“I’ve found myself reflecting on how Microsoft has remained a consequential company decade after decade in an industry with no franchise value. And I realize that it’s because — time and time again, when tech paradigms have shifted — we have seized the opportunity to reinvent ourselves to stay relevant to our customers, our partners and our employees. And that’s what we are doing again today.”
サティア・ナデラ(会長 兼 CEO)
私はよく考えるのです。フランチャイズ価値が存在しないこの業界において、なぜマイクロソフトが何十年にもわたり“意味のある存在”であり続けてこられたのかと。そして気づいたのは──テクノロジーのパラダイムが変化するたびに、何度も何度も──、私たちは、お客様、パートナー、そして社員にとって常に意味のある存在であり続けるために、自らを再発明する機会をつかんできた。そして今、私たちは再び同じことに取り組んでいるのです。

今回の投稿では、Day 0でみつけた50周年特別展示の後半でした。Day 1以降のシアトルの実会場の雰囲気は次回の投稿にしたいと思います。


なお、基調講演の内容やセッションの内容には触れませんでした。それらの情報は、いろいろな方が発信していると思うのでそちらを参照していただくか、マイクロソフトが公式に公開している資料や映像(英語)を参照してください。

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