PCアプリの利用状況・例外発生状況を遠隔計測する #3 ライブラリー 2.1.1の公開

内部で使用していたApplication Insights向けのライブラリーを一般公開しましたが、今回、そのライブラリーを更新したので、その紹介をしたいと思います。

今回の2.2.1のリリースでは、主にLinuxアプリ向けの改善です。

nsTelemetry 2.1.1リリース

前回のバージョンから現在までの機能拡張を反映した、nsTelemetry 2.1.1をnutgetでリリースしました。nugetでは、ここから取得できます。

今回のリリースは、プレリリース版ではなく、正式版です。(バージョンにalphaをつけていません)。

前回同様、nsTelemetryのドキュメントは以下のリンクとなります。

nsTelemetry 2.2.1の新機能・変更点

このバージョンでは機能の改善と追加をしました。

大きな変更

  • なし

新機能

  • WSL1/WSL2を含むLinux向けの実装の改善
  • Linux向けにStorageFolderプロパティの自動設定機能の追加

バグ修正

  • なし

大きな変更

2.2.1では、既存のアプリの実装に影響があるような大きな変更はありません。

新機能

WSL1/WSL2を含むLinux向けの実装の改善

DeviceIdやDeviceModelの決定方法の改善をしました。

  • WSL2環境下では、DeviceModelは、WSL2となるのですが、WSL1環境は判定できませんでした。WSL1環境でも正しく判定できるようしました。
  • DeviceIdの生成において、より適切にユニークIdになるように仮想PC環境でLinuxを動作させているときの調整しました。

Linux向けにStorageFolderプロパティの自動設定機能の追加

Microsoft.ApplicationInsights.WindowsServer.TelemetryChannel.ServerTelemetryChannelという TelemetryChannel モジュールを使用しています。このServerTelemetryChannelモジュールは名前空間に WindowsServer とついているものの、Linux環境下でも利用できます。

ただし、Linux環境で使うときは、構成ファイルであるApplicationInsight.configファイルにStorageFolderプロパティを設定する必要があります。StorageFolderプロパティの値は、テレメトリー情報の送信に使われる一時的な作業フォルダーです。Windows環境下では、 ServerTelemetryChannel モジュール内で自動的に設定されるのですが、Linux環境下では自動的に設定されず、 ApplicationInsight.configファイル に設定する必要があります。

ApplicationInsight.configファイル に設定するユーザー環境に依存するパスを設定する必要があるのは不便なため、nsTelemetryライブラリーでは、 ApplicationInsight.configファイルにStorageFolderプロパティが設定されていなかった場合に、自動的に適切なフォルダーを利用する機能を追加しました。そのため、nsTelemetryライブラリーを使うときは、Linux環境であっても ApplicationInsight.configファイルにStorageFolderプロパティを設定する必要はありません。

バグ修正

今回のバージョンでは、バグが登録されていないため、バグ修正はありません。


以上、nsTelemetry 2.2.1のリリースの紹介でした。

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