Windows 10 1903のisoファイルが公開されていました。
ただし、一般向けではありません。Windows向けのソフトウェアの開発者の多くが利用している、Visual Studio のSubscription向けです。
Visual Studio のサブスクリプション
もちろん、 私もVisual StudioのSubscriberです。Visual StudioのSubscriberだと、マイクロソフトのサイトから、OSや開発ツールなどをダウンロードすることができます。これらはすべて開発・検証用に用意されています。
開発ツールの場合は、たとえばVisual Studioであれば、現在でもVisual Studio 2005以降のバージョンがすべてダウンロードすることができます。
OSの場合は、古くはWindows XPから最新のWindows 10までのすべてのWindowsについてダウンロードすることができます。
Windows OSは、サーバー向け、クライアント向け問わずすべてのエディションが用意されています。さらに、OSの言語についても、存在するものはすべて用意されています。
マイクロソフトのリリース用語
最新のWindows 10においても、RTM版が完成したら、RTWの前であっても利用可能になることが多いです。
ところで、RTM/RTWとは何を表すのでしょうか?
- RTMは、Release to Manufacturing (製造工程向けリリース) の略です。すなわち、RTMとはWindows PCを製造しているメーカー向けにリリースするものです。
- RTWは、Release to Web (WEB向けリリース) の略です。WEBとはWindows Updateのことを意味します。したがって、RTWとは、Windows Updateなどで一般ユーザー向けにアップグレードが提供されることを意味します。
Windows 10 1903のisoがダウンロード可能にならない
Visual Studioのサブスクリプション ダウンロード サイトに、Windows 10 1903が登録されないか、3月の下旬から4月中旬までは、頻繁に確認していました。
しかし、なかなか登録されないので、それ以降は見ていませんでした。
というのも、Windows Insider経由ではisoファイルを取得することはできません。しかし、Windows 10 1903相当バージョンにアップグレードできていました。そのため、Windows 10 1903相当を使うことができたからです。
Windows 10 1903のisoが登録された
最近、久しぶりに、Visual Studioのサブスクリプション ダウンロード サイトを再確認したところ、Windows 10 1903 (May 2019 Update)が登録されていました。
このように、インストール用OSイメージから開発用のSoftware Development Kit (SDK)、Windows Driver Kit (WDK)、Windows Lab Kit (WLK)など一通り登録されていました。
インストール用のOSイメージは、
- Windows 10 (consumer editions), version 1903
- Windows 10 (business editions), version 1903
の二つがそうです。
前者は、以下のエディションがインストールできる共通イメージです。
- Windows 10 Home
- Windows 10 Home N
- Windows 10 Core Single Language
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Pro N
- Windows 10 Pro for Workstations
- Windows 10 Pro N for Workstations
- Windows 10 Pro Education
- Windows 10 Pro Education N
- Windows 10 Education
- Windows 10 Education N
後者は、以下のエディションがインストールできる共通イメージです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Pro N
- Windows 10 Pro for Workstations
- Windows 10 Pro N for Workstations
- Windows 10 Pro Education
- Windows 10 Pro Education N
- Windows 10 Education
- Windows 10 Education N
- Windows 10 Enterprise
- Windows 10 Enterprise N
前者のOSイメージがあればほとんどの用途に使えて十分な感じです。
ダウンロードサイトの画像を見てわかるように、OSの言語もかなり多くの中から選択できます。
リリース日を確認すると、2019年4月18日となっています。私は4月中旬まで頻繁にダウンロードサイトをチェックして、その後あきらめました。もう数日チェックを続けていれば最速でisoファイルが手に入ったことになります。タイミングが悪かったです。
Windows 10 1903のisoでインストール
さっそく、isoファイルをダウンロードして、仮想環境にクリーンインストールしてみました。
インストール直後にOSのビルド番号を確認したところ、18362.30でした。その後、ネットワークにつないで、Windows Updateをしたら、18362.86までビルド番号が上がりました。
Windows 10 1903 (May 2019 Update)は、5月以降にWindows Updateで順次公開されると、いろいろなところで話を聞きました。今は5月上旬なので、もう少しで公開されるようです。
Windows Updateで一般公開されるWindows 10 1903は、ビルド番号がもう少し上がっていると思います。
私はこのisoイメージを使って、Windows Updateで公開されるよりも前に各PC(仮想環境でなくリアルPC)を順次アップグレードしていくと思います。
アップグレードの過程で何か問題が出たら、このブログで報告したいと思います。
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