モバイルPCのストレージの空き領域が足りなくなってきたので、何が大きな領域を消費しているか調べていたら、C:\Windows\Installer\
のフォルダーが極端に大きいことに気づきました。
モバイルPCのストレージ
私のモバイルPCのストレージは、512GBのSSDです。通常の用途であれば、十分なストレージ容量です。しかし、私のPCは開発用途にも利用するため、複数の開発環境、仮想環境、複数のレポジトリなどが存在するため、それらがかなりのストレージ領域を消費しています。
また、このモバイルPCは、長く使用しています。Windows 7が初期のOSですが、その後、Windows 8.0、Windows 8.1、Windows 10と順番にアップグレードしています。そして、現在のOSは、Windows 10 1909 (November 2019 Update)です。
この1年くらいの間、私のモバイルPCのストレージの空き領域が少なくなるたびに、ユーザーファイルを消す、外付けストレージにバックアップするなどして対処してきました。しかし、とうとう消すことができるユーザーファイルがなくなってきました。
現在のストレージの使用領域の構成
512GBのSSDを使用しています。パーティション構成は以下のようになります。
リカバリー領域(回復パーティション)が20.82GB、休止領域(休止パーティション)が8.02GBあります。そして、Cドライブに割り当てられているのは447.77GBです。
リカバリー領域は、PCを工場出荷状態に戻すために必要なものですね。では、休止領域は何でしょうか?
休止領域(休止パーティション)
休止領域は、名前からしてWindowsの機能の休止状態を実現するために必要な領域と勘違いしそうです。でも、違います。Windowsの機能の休止状態で使用される領域は、休止領域(休止パーティション)ではなく、C:\hiberfil.sys
ファイルです。
では、休止領域(休止パーティション)とは何のための領域なのでしょうか?
これはIntel® Rapid Start Technology用のパーティションです。Intel® Rapid Start Technologyは、Windows 7の頃にインテルが用意した機能ですが、Windows 10では使えません。そのため、Windows 10へのアップグレード時にアンインストールしました。今となっては、この休止領域は解放しても問題ない気がします。しかし、今回は、この領域はこのままにします。
Cドライブの使用状況
447GBのパーティションが割り当てられているCドライブがいっぱいになってしまいました。この原因を探ります。Cドライブ直下のフォルダーおよびファイルの使用状況を調べてみました。5GB以上のみ列挙します。
フォルダーまたはファイル | 使用サイズ |
---|---|
C:\Windows\ | 93.9GB |
C:\Program Files\ | 16.6GB |
C:\Program Files (x86)\ | 85.2GB |
C:\ProgramData\ | 63.0GB |
C:\Repo\ | 26.3GB |
C:\Users\admin\ | 58.5GB |
C:\Users\Public\ | 73.6GB |
C:\hiberfil.sys | 5.92GB |
C:\pagefile.sys | 8.00GB |
合計 | 431.02GB |
これらの使用サイズを合計すると431.02GBです。
C:\Program Files/C:\Program Files (x86)
フォルダーは、開発環境をたくさんインストールしているため、多いのはわかります。
C:\Repo\
フォルダーは、開発用の作業領域なので、減らすことはできません。
C:¥Users\admin\
フォルダーは、ユーザー領域なので、いろんなデータ(ダウンロードデータやメールなど)があるので、たくさん使用していても仕方がないです。また、消せそうなものは、すでに消しています。
C:\Users\Public\
フォルダーは、仮想環境のストレージイメージが存在するのでこれも仕方がないです。
また、ドライブ直下の、 C:\hiberfil.sys
, C:\pagefile.sys
は、休止状態や仮想記憶のためにWindowsが使っているものなので、これらも仕方がありません。
C:\Windows\
フォルダーおよび、 C:\ProgramData\
フォルダーが大きい気がします。
他の開発環境のPCと比較
モバイルPCと同等の開発環境として作成したデスクトップPCと比較してみます。
モバイルPCは、Windows 7からWindows 8.0/8.1/10まで順番にアップグレードした開発環境です。比較対象のデスクトップPCはWindows 10をクリーンインストールして作成した開発環境です。
Cドライブ直下のフォルダー | モバイルPC | デスクトップPC |
---|---|---|
C:\Windows\ | 93.9GB | 36.2GB |
C:\ProgramData\ | 63.0GB | 43.1GB |
比較してみると、モバイルPCのC:\Windows\
フォルダーが大きすぎます。Windowsをアップグレードする過程において、ごみファイルが増えてしまったようです。
これらのフォルダーのサブフォルダーで大きめのフォルダーを列挙します。
フォルダー | モバイルPC | デスクトップPC |
---|---|---|
C:\Windows\Installer | 65.7GB | 6.21GB |
C:\ProgramData\Package Cache | 25.2GB | 19.4GB |
C:\ProgramData\Microsoft\VisualStudio\Packages | 12.3GB | 21.9GB |
フォルダー名から想像できるように、インストーラー系のファイルがかなりの量を占めていることがわかります。
特にモバイルPC側のC:\Windows\Installer
フォルダーは、デスクトップPCと比べても大きすぎるので、最適化できるとかなり小さくでき、空き領域を増やせそうです。
現在、ストレージの空き領域が少なく、モバイルPCの死活問題になっているので、今後、このフォルダーの最適化を考えてみたいと思います。
次回は、このInstallerフォルダーの構成について調べます。
“Installerフォルダーの肥大化#1” への1件の返信