VAIO RC (type R)のケースで最新PC(Z390、第9世代CPU)を組み立てる#7 グラフィックボード(GeForce RTX 20XX)

前回までにVAIO RCのケースで最新のPCを組み上げました。このままでも十分に利用できるのですが、開発に外部グラフィックボードが必要です。そこで今回は、GeForce RTX 20XXシリーズのグラフィックボードの拡張です。

VAIO RCの電源

VAIO RCは、電力を大食いするPentium Dの世代のケースです。そのため、それなりの容量の電源が取り付けられていました。

新しく組み立てたPCでも、内蔵グラフィックだけなら、電源を交換する必要はありませんでした。

しかし、すでに投稿したように、今回、VAIO RCのケースで新しいPCを組み立てるにあたり、はじめに電源を大容量のものに交換しました。なぜなら、拡張グラフィックボードを取り付ける予定があったからです。

最終的には、Seasonic FOCUS+ シリーズのSSR-850PX にしました。当初の予定していたものより容量の大きい850Wです。

そのため、電力を大量消費するグラフィックボードであっても、電源の容量的に問題ありません。

VAIO RCのケースの制限

電源の容量的には問題ないのですが、VAIO RCのケースの特有の制限があります。拡張スロットにさすことのできるボードの長さの制限です。

PCIeスロット(黄色)と奥行き(赤色)の制限

写真は横からみた配置ですが、中央に換気のための大きな穴があります。それが、拡張ボードの奥行きの制限となっています。拡張ボードの奥行きは、MicroATXのマザーボードの奥行き(赤枠)とほぼ同じになります。

接続可能な拡張ボードの長さは、 実測で23cm程度です。

グラフィックボード

グラフィックボードは、ソフトウェア開発にCUDAを使う必要があるので、NVIDIAにします。そのため、 現行であればTuringアーキテクチャのGeForce RTX 20シリーズになります。

このシリーズには、2060/2070/2080とありますが、ほとんどのグラフィックボードで長さ25cmを超えます。2070/2080では全滅です。購入を検討した2019年7月時点で、2060 SUPERのボードで、長さが約21cmのものが、少数ありました。ただ、発表されているだけで、まだ、販売が開始されていないものがほとんどでした。販売が始まっているものは一つのみでした。そのため、その一択でした。

製品の特長にも「ボード全長が約210mmの省スペースモデル」との記載があります。

これなら、VAIO RCのケースでも取り付けることができます。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI (ZT-T20610E-10M)
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI (ZT-T20610E-10M)

なお、2019年11月現在では、22㎝前後の製品は、これ以外にも発売されているようです。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINIの外観

実際にこのグラフィックボート ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI (ZT-T20610E-10M) の外観を確認します。

ファンがある面
ファンの反対側の面

VAIO RCのケースに取り付けた場合、ファンは上向きになります。通常のPCケースに取り付けた場合は、ファンは下向きになると思います。また、長さは21cmであることがわかります。問題なく、VAIO RCのケースに取り付けができそうです。

ファンの反対側の面(横)
背面パネル側の面
ファンの反対側の面(縦)

外部映像出力ポートはDisplay Port x 3、HDMI x 1です。2スロット分の場所を使います。

ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINIの取り付け

では、このグラフィックボード ZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINI (ZT-T20610E-10M) を実際に取り付けてみます。

取り付けは、空間が狭かったですが、問題なく取り付けることができました。 補助電源ケーブルをつなぐ前の上からの写真をみるとわかるように、取り付けたボードの右側の空間は少ししかありません。

取り付けた状態(上から)
取り付けた状態(斜め上から)・補助電源ケーブル接続済み
取り付けた状態(奥行きの隙間)
取り付けた状態(ケース背面から)

上の写真のように、補助電源ケーブルを接続しても、問題ありません。

ケースを後ろから見ると、下側二つのスロットにキレイに収まりました。

実際に、PCを起動してら、Windows 10にグラフィックボードは認識されて、ドライバーもインストールできました。グラフィックボードに高負荷をかけると、ファンの回転速度は速くなりますが、動作不安定になることもありません。

特に問題なしです。


今回はVAIO RCのケースにグラフィックボードとを取り付けました。

VAIO RCのケースにグラフィックボードを取り付けるときは、ボードの長さに注意する必要があります。今回は長さが21cmのZOTAC GAMING GeForce RTX 2060 SUPER MINIのグラフィックボードを取り付けました。このグラフィックボード以外でも、同等の長さのグラフィックボードであれば、取り付けることができると思います。

もし、VAIO RCのケースにグラフィックボードを取り付けることがあれば、この点には注意しましょう。

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