VAIO RCのケースで最新PC(Z790、第13世代CPU)を組み立てる#8 Windowsのインストール

前回で、Windowsをインストールする準備ができました。今回は、Windowsをインストールします。

Windowsのインストール用USBメモリ

前回の投稿までで、現時点(2023年4月)で最新のWindowsである、Windows 11 22H2のインストールイメージのUSBメモリを準備しました。また、そのUSBメモリには、追加のドライバーソフトウェアとして、二つ(Intel VMDとLAN)のドライバーをコピーしました。

このUSBメモリを使って、Windows 11 22H2をクリーンインストールします。

ここでは、Windows 11のインストールの手順を説明していますが、Windows 10でも、追加のドライバーソフトウェアのインストールも含めて同様の手順でインストールできます。

USBメモリからの起動

USBメモリをPCのUSB端子にさして、PCの電源を入れるとUSBメモリから起動します。

ただし、BIOSの設定で、ブートデバイスとしてUSBメモリが除外されていた場合には、USBメモリから起動しません。

その場合は、BIOS画面を表示し、そこから、USBメモリから起動するようにします。

ASUSのマザーボードPRIME Z790M-PLUS D4-CSM では、電源を入れた直後に「F2」キーまたは「Delete」キーを押し続けると、BIOS画面が表示されます。

BIOS画面

BIOS画面が表示されている状態で、「F8」キーを押すと、Boot Menuに入れます。Boot MenuからUSBメモリを選択して、Windows のインストールイメージを起動します。

BIOS画面のブートメニュー

Windows 11のインストール

「インストールする言語とその他の項目の選択」画面

USBメモリからインストールイメージを起動すると、はじめに、「インストールする言語とその他の項目の選択」画面が表示されます。

  • インストールする言語
  • 時刻と通貨の形式
  • キーボードまたは入力方式
  • キーボードの種類

が正しく選択されているか確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

インストールする言語とその他の項目の選択

「今すぐインストール」画面

「今すぐインストール」の画面が表示されます。「今すぐインストール」ボタンをクリックして、進めます。「セットアップを始めています」画面が表示された後、しばらくしたら、自動的に次の画面に進みます。

インストール開始ボタン
セットアップの開始

「Windowsのライセンス認証」画面

しばらくしたら、「Windowsのライセンス認証」画面が表示されます。

すでにプロダクトキーを入手済みであれば、プロダクトキーを入力します。プロダクトキーを入力した後、「次へ」ボタンをクリックします。プロダクトキーを入力した場合は、Windowsのエディションは自動的に判別されるので、次の画面(「インストールするオペレーティングシステムの選択画面)は表示されません。

まだ、プロダクトキーを入手していないのであれば、「プロダクトキーがありません」リンクをクリックします。

Windowsのライセンス認証

「インストールするオペレーティングシステムの選択」画面

前の画面でプロダクトキーを入力しなかった場合は、この「インストールするオペレーティングシステムの選択」画面が表示されます。

この先、入手予定のプロダクトキーのWindowsのエディションを選択します。異なるエディションを選んでもインストールはできます。しかし、インストールが完了した後、入手したプロダクトキーを使ってライセンスのアクティベーションしようとしてもできません。異なるたエディションを選択しないようにしましょう。

なお、このエディションの一覧に表示される項目は、インストールイメージの入手方法により異なります。下記の画面は、Visual Studio Subscriptionsのダウンロードサイトから入手したイメージの場合となります。

インストールするオペレーティングシステムの選択

「適用される通知とライセンス条項」画面

「適用される通知とライセンス条項」の画面が表示されます。内容を確認した後、チェックボックスをチェックし、「次へ」ボタンをクリックします。

適用される通知とライセンス条項

「インストールの種類の選択」画面

「インストールの種類の選択」の画面が表示されます。新規インストール(クリーンインストール)の場合は、「カスタム:Windowsのみをインストールする」をクリックします。

インストールの種類の選択

「Windowsのインストール場所の選択」画面

「Windowsのインストール場所の選択」の画面が表示されます。

Windows 11をインストールしようとしているPCには、NVMe接続のSSDが接続されています。しかし、この画面も見てわかるように一覧にストレージが一つもありません。

画面の下部には、

ドライブが見つかりませんでした。記憶域ドライバーを読み込むには、[ドライバーの読み込み]をクリックしてください。

と表示されています。

インストール場所の選択
インストール場所の選択 (ストレージが一つも表示されていない)

ここで、前回の投稿で準備した、ASUSのマザーボードPRIME Z790M-PLUS D4-CSM 用の追加のドライバーソフトウェアを使います。

追加のドライバーソフトウェアを読み込むために「ドライバーの読み込み」リンクをクリックします。

インストール場所の選択
インストール場所の選択

「インストールするドライバーの選択」画面

「ドライバーの読み込」リンクをクリックしたら、「インストールするドライバーの選択」の画面が表示されます。そして、「ドライバーの読み込み」の画面も追加で表示されます。

「ドライバーの読み込み」の画面では、「参照」ボタンをクリックし、ドライバーの場所を指定します。

ドライバーの読み込み

「参照」ボタンをクリックすると「フォルダーの参照」画面が表示されるので、USBメモリに事前に保存しておいたIntel VMDのドライバーソフトウェアであるIntel_RST_DriverのDriverフォルダーを選択します。

Intel RST Driverのフォルダーを選択

ドライバーソフトウェアがあるフォルダーを指定すると、ドライバーの一覧にこのPCに互換性のあるドライバーのみが表示されます。

Intel RST VMD Controllerのドライバー

今回の場合は、以下の二つが表示されます。

Intel RST VMD Conroller A77F
Intel RST VMD Managed Controller 09AB

どちらでもよいので、選択をし、「次へ」ボタンをクリックします。すると、以下のようにストレージが表示されるようになります。

インストール場所の選択 (ストレージが表示された)

Windows 11のインストールイメージには、ASUSのマザーボードPRIME Z790M-PLUS D4-CSM のネットワークデバイスであるIntel LANのドライバーソフトウェアが含まれていません。そのためWindows 11イメージのインストール後の初回起動でネットワークデバイスが認識されず、インターネットに接続できない状態になります。

そこで、その対策として、ストレージは表示されるようになりましたが、同様にIntel LANのドライバーも読み込んでおきます。すると、インストール後の初回起動の過程でもネットワークが利用できるようになります。

同様に「ドライバーの読み込」リンクをクリックします。その後、「参照」ボタンをクリックすると「フォルダーの参照」画面が表示されるので、USBメモリに事前に保存しておいたIntel LANのドライバーソフトウェアであるIntel_LAN_Driverのフォルダーを選択します。

Intel LAN Driverのフォルダーを選択

ドライバーソフトウェアがあるフォルダーを指定すると、ドライバーの一覧にこのPCに互換性のあるドライバーのみが表示されます。

今回の場合は、以下の一つが表示されます。

Intel Ethernet Connection (10) I219-LM

これを選択をし、「次へ」ボタンをクリックします。すると、画面上では変化ありませんが、内部的にはLANのドライバソフトウェアが読み込まれ、有線LAN端子が利用できる状態になっています。

Intel Ethernet Connection I219-LMのドライバー

「Windowsのインストール場所の選択」画面

ストレージを認識したら、引き続きWindowsをインストールの手順を進めることができます。

インストール場所の選択

「インストール場所の選択」画面で、認識されたストレージを選択して、「次へ」ボタンをクリックします。

すると、インストールが始まり、以下の手順が自動的実行されます

  • Windowsのファイルのコピー中
  • インストールするファイルの準備中
  • 機能をインストールしています
  • 更新プログラムをインストールしています
  • 処理が完了します

最後まで完了するとWindows 11のインストールが完了です。自動的にPCが再起動します。再起動後は、Windows 11の初回起動時の初期設定となります。


今回の投稿では、作成したUSBメモリを使って、Windows 11をインストールし、初回起動の直前まで説明しました。途中、追加のドライバーソフトウェアをインストールする手順についても説明しました。

次回は、Windows 11の初回起動時の初期設定です。

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