前回の投稿までの説明で、USB 3.2 Gen 2 インターフェースボードを追加して内蔵 USB 3.2Gen 2の内蔵用19ピンヘッダ端子と内蔵用Key-A端子(Type-E)を増設しました。次は、内蔵用Key-A端子を有効活用します。
USB Key-A端子(Type-E)
USB Key-A端子(俗称Type-E)は、PCケースのフロントパネルなどにUSB Type-C端子を増設するときに使用する端子です。
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入手した上記のUSB 3.2 Gen 2 (10Gbps) の拡張ボードの内蔵用端子は以下の二つです。
USB 3.2 Gen 2の19ピンヘッダ端子とKey-A端子(Type-E)です。
19ピンヘッダ端子は、フロントパネルの2個のUSB Type-A端子をUSB 2.0からUSB 3.2 Gen 2に変更するのに使いました。
Key-A端子は、まだ使っていません。今回、使用していないKey-A端子を使ってフロントパネルにType-C端子を増設します。
フロントパネル接続用のType-C端子ケーブル
USB Type-C端子をフロントパネルに増やすためには、フロントパネルとKey-A端子を接続するケーブルが必要となります。
ケーブルのフロントパネル側はUSB Type-Cのメスの端子で、パネルに固定するためネジ穴を持つものが必要となります。マザーボード側は、Key-A端子(Type-E端子)のものであればよいです。
マザーボードのKey-A端子とVAIO RCのフロントパネルまでの長さが必要なので、長さは40cm程度です。
Amazonで検索して、探します。
「フロントパネル USB 3.1」や「フロントパネル USB Type-E」などで検索すると、いくつか見つかります。
例えば、パネル取り付け前提のケーブルタイプのもの以下のものなどが見つかります。
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また、拡張スロットに取り付けるタイプであれば、以下のものなどが見つかります。
拡張スロットに取り付けるタイプであっても、スロットの蓋から固定用のネジを取り外し、Type-C端子を取り出せば、それをフロントパネルに固定することができます。
今回は、Type-Cの端子の金属部分の出っ張りが多い、前者のタイプのケーブルを入手しました。
フロントパネルのType-C端子
部品の入手はできたので、Type-C端子をフロントパネルのどこに増やすかを考えます。
VAIO RCのケースのフロントパネルには、i.LINK (IEEE1394)端子があります。
しかし、20年前のマザーモードであれば、i.LINK用の接続端子があったかもしれませんが、現在のマザーボードには、i.LINK用の接続端子はありません。そのため、VAIO RCのマザーボードを、最新のIntel Z790のマザーボードに取り換えた後は、このフロントパネルのi.LINK端子は利用していません。
そこで、このi.LINK端子の部分をUSB Type-C端子用に利用できないかを検討します。
まずは、i.LIN端子の部分がどんな構成になっているかを確かめるために、フロントパネルの化粧板(黒のプラスチックパネル)を取り外します。フロントパネルの化粧板の取り外したかは、過去の投稿で説明しましたのでそちらを参照してください。。
フロントパネルの化粧板を取り外すと、フロントパネル化粧板の下に金属パネルが現れます。上記の写真の赤い枠の部分がi.LINK端子の部分です。
USB 2.0端子とi.LINK端子が補助金属プレートとなっており、二つのネジで止められていることが確認できます。
そこで、補助金属プレートを金属パネルから取り外します。
補助金属プレートを金属パネルから取り外した後は、USB端子とi.LINK端子の固定ネジも取り外し、補助金属プレートのみにすると、以下の写真のようになります。
上記の写真からわかるように、i.LINK端子の固定ネジの間隔はおおよそ25mmです。Type-C端子ケーブルの固定用のネジ穴の間隔が25mmであれば何も問題ありません。
しかし、入手したパネル固定用のType-C端子ケーブルのネジ穴の間隔は20mmです。ネジ穴の間隔のサイズが適合しません。
じつは、ケーブルを探すときに、ネジ穴の間隔が25mmのものがないか探しましたが、見つかりませんでした。見つかったのは、20mm前後のものだけでした。そこで、パネル固定用のType-C端子ケーブルは、ネジ穴の間隔が20mmのものを購入しました。
ネジ穴の間隔に違いがあるので、取り付けが可能になるように調整する必要があります。
次に、端子の部分のサイズが、補助金属プレートの空いているi.LINK用の穴に適合するか確認します。
Type-C端子ケーブルの端子部分を補助金属プレートのi.LINK用の穴に合わせてみると以下のようになります。
ネジ穴の間隔とは異なり、こちらのサイズはi.LINK用の穴の幅にピッタリです。端子の部分の穴は調整する必要はありません。
VAIO RCのフロントパネルのi.LINK端子があった場所をUSB 3.1 Gen 2 Type-C端子に置き換えれそうなことが確認できました。次は、実際に置き換える作業をしていきます。
次回の投稿では、補助金属プレートの加工について説明します。
“VAIO RCのケースで最新PC(Z790、第13世代CPU)を組み立てる#21 フロントi.Link端子をUSB Type-C端子(Gen 2, 10Gbps)に置き換え 1” への2件の返信