VAIO RC (type R)のケースで最新PC(Z390、第9世代CPU)を組み立てる#4 旧マザーボードの取り外し

前回までに、電源、 マザーボード、CPU、メモリの準備が終わりました。今回は古いマザーボードを取り外します。

新しいマザーボードを取り付ける前に古いマザーボードを取り外す必要があります。その前に、用意した部品を再確認します。

部品を確認する

マザーボード、メモリ、CPUを箱から出し、部品を確認します。

ここで問題が発生しました。

Intel Core i9 9900K (BX80684I99900K)

CPUはバルク品ではなく、BOX品です。当然、純正CPUクーラー(CPUファン)が付属していると思っていました。ところが、CPUクーラーが同梱されていないのです。CPUの梱包もかなり大きく、ファンが同梱されていないと思いませんでした。

今まで、Kモデルを買ったことがなかったので、見落としていました。Kモデルの場合は純正CPUクーラーは同梱されていないのでした。

CPUクーラー(CPUファン)

CPUクーラー(CPUファン)が新たに必要になりました。新しく購入するなら、静音タイプにしたいと思いました。使用するCPUのTDPは95Wです。CPUクーラーは冷却能力がかなり高いものを用意する必要があります。

CPUクーラーを選択するための条件は以下の通りです。

  • 静音駆動ができること1(目安としては、回転数が500rpm以下も可能であること)
  • 静音駆動ができること2(目安としては、FANのサイズが100mm以上)
  • VAIO RCのケースの設計思想の空気の流れになること(サイドフロー型)
  • 高さが155mm以下であること(VAIO RCのケースの高さの上限)
  • 背の高いメモリに干渉しないこと(ヒートスプレッダー付きのメモリを使用するため)
  • TDP 95Wの冷却能力があること

などの条件で、いろいろ考えたうえで、風魔 弐(FUMA2) (SCFM-2000)にしました。

風魔 弐(SCFM-2000)の箱
風魔 弐(SCFM-2000)の本体

古い部品を外す

新しいマザーボードを取り付ける前には古い部品を取り外す必要があります。VAIO RCの部品を順番に外していきます。

拡張ボードを外す

グラフィックボードやTVチューナーボードなどの拡張ボードが接続されていた場合は、それらを取り外します。

注意:これ以降の分解の説明の写真は、TVチューナーボードを取り外さない状態で撮影した写真となっています。実際には外してから作業する方が楽です。

CPUクーラーのフードを外す

VAIO RCのマザーボードのCPUクーラーには、空気の流れをよくするために、二つのプラスチック製のフードが使われています。まずは、このフードを外す必要があります。小さいフード(左側)、大きいフード(右側)の順で取り外します。

下の左の写真のように、小さいほうのフードは1つのネジ、2つの爪で固定されています。下側のフレームに固定されているネジを外し、その後、2つの爪を右側へ引っ張りながら引き上げることで、小さいほうのフードを取り外せます。

CPUクーラーカバー1を外す(ネジが一箇所、爪が2箇所)
CPUクーラーカバー2を外す(ネジが4箇所)

上右の写真のように大きいほうのフードは4つのネジで固定されています。ねじを外して、引き上げると、大きいほうのフードを取り外せます。

マザーボードにつながっているケーブル類を外す

マザーボードにつながっているケーブル類をマザーボードから取り外します。

注意:これ以降の分解の説明の写真は、ケーブル類を取り外さない状態で撮影した写真となっています。実際には外してから作業する方が楽です。

CPUクーラーのネジを緩める

CPUクーラーのネジを緩める(4箇所)

右の写真のように、CPUクーラーは、4つのネジでPCケースに固定されています。

この4つのネジは、十分に緩めるだけでよいです。この時点で、マザーボードからCPUクーラーを外す必要はありません。

右側の二つのネジは軸が短いプラスドライバーでも緩めることができます。しかし、残りの左側の二つのネジは、緩めるために軸の長い(15cm以上)プラスドライバーが必要です。

今回、新しいマザーボードに使用するCPUクーラーである風魔 弐(FUMA2)に同梱されているドライバーがちょうどよい長さです。

なお、軸の長い(15cm以上)プラスドライバーは、ホームセンターで購入できます。また、工具を多く扱っている100円ショップでも店舗によっては購入できます。

VAIO RCのケースから古いマザーボードを外す

下左の写真のように、マザーボードは8本のネジでケースに固定されています。その8本のネジを取り外します。

CPUクーラーの4本のネジを緩め、マザーボードの8本のネジを取り外せば、マザーボードをケースから取り外すことができます。右下の写真のようにマザーボードを取り外せます。

マザーボードを外す(ネジが8箇所)

バックパネルのプレートを外す

バックパネルのコネクタの配置は、マザーボードごとに異なります。そのため、バックパネルのプレートは取り替えれるようになっています。マザーボードを外したら、このマザーボード用のプレートを取り外します。バックパネルのプレートは、ケースの外側から内側に押し込めば取り外せます。

バックパネルのプレート(表)
バックパネルのプレート(裏)

CPUクーラーを固定するための下側のプレートを外す

CPUクーラーを固定していた4本のネジの下(マザーボードの下)には、CPUクーラー固定用の金属プレートがあります。このプレートは、必要ないので取り外します。3本のネジでケースに固定されているので、ネジを外し、金属プレートを取り外します。

マザーボード下の金属プレート(取り外し後)
マザーボード下の金属プレート(旧マザーボードに再取り付け後)

上左の写真が、取り外した金属プレートです。

上右の写真は、取り外した金属プレートを古いマザーボードの裏に取り付けてみました。CPUクーラーの固定用ネジで取り付けることができます。ただ、取り付けたところで、使わないのですが。

その他の部品

その他の部品は、基本的に流用するので取り外す必要はありません。ただ、PCMCIAカードスロットは、接続ケーブルが特殊仕様なので、新しいマザーボードでは使えません。そのため、ケースから完全に取り外してもよいです。


これで、マザーボードを取り外すことができました。次回はマザーボードを取り付けます。

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