VAIO RC (type R)のケースで最新PCを組み立てる#10 電源から異音

2019年にVAIO RCのケースを使って最新のPCを組み立てました。最近、そのPCの電源から異音がするようになりました。

そこで、対策を検討しました。

PCから異音が発生

今年に入り2月くらいからデスクトップPCから、ときおり、異音がするようになりました。異音は常に鳴っているわけではなく、鳴らなくなったと思ったら、また、しばらくすると、鳴り始めたりしました。

鳴っているときの異音は、コツ・コツ・コツと定期的な音です。トランスやコイルなどから発生することがある異音のようなジーンやキーンなどの音ではありません。

デスクトップPCで音がしそうなところといえば、

  • ファンがあるところ (回転時に羽がどこかにぶつかる。回転軸の異常で振動する。など)
  • トランスやコイルがあるところ (磁場の変化による鉄心(コア)の振動)
  • セラミックコンデンサーがあるところ (誘電体構造に一定の電圧を印加すると、物理的応力または歪みが誘発され変形する。その結果、周囲の空気が振動する)

など発生個所は限られます。

ファンがあるところは、電源、CPU、グラフィックボード、PCケースなどです。トランスやコイルがあるところは、電源、マザーボード、グラフィックボードなどです。セラミックコンデンサーは、基板上のいたるところにありそうです。

発生している異音は、「ジーン」、「キーン」などの連続音ではなく、「コツ・コツ・コツ」と断続音で定期的に鳴っています。そのため、異音の原因は、トランス、コイル、セラミックコンデンサーなどではなく、ファンの回転に伴うものではないかと想定します。

異音の発生源を特定するために、PCケースの蓋を開けて、音を注意深く聞きいてみます。

VAIO RCのケースの蓋を開けた状態

電源を落とし、PCケースのふたを開け、電源を入れました。ところが異音がしなくなってしまいました。うーん。

この時点で動いているファンは、グラフィックボード上のファンとCPUファンです。この二つのファンがゆっくりと回転しています。しかし、異音はしません。

回転数が速くなると異音がするのかもしれません。そこで、GPUとCPUに負荷がかかるアプリを起動して、グラフィックボードに負荷をかけてみます。

GPUとCPUに負荷をかけると、グラフィックボード上のファンとCPUファンはすぐに回転速度が上がりました。しかし、回転速度が上がったことに伴い、風きり音が増えたくらいです。

電源から異音

このまましばらくすると、異音が鳴り始めました。電源ファンが回り始めたら、異音が鳴りました。PCの負荷が上がって、電源が供給すべき電流が増え、電源の発熱が多くなり、電源のファンが回り始めたようです。

電源ファンの回転開始と同時に異音が鳴り始めたということは、異音の原因は電源ファンのようです。

VAIO RCのケースに取り付けた電源

上記の写真の電源の右側に電源ファンがあります。電源ファンは直接外側に出ているのではなく、保護用に網があります。この網を外側に少しぴっぱると、異音はしなくなります。異音の原因は電源ファンと保護用の網が定期的にぶつかっていた音だったようです。

これで異音の原因がわかりました。あとはどう対処するかです。

保護用の網を強く外側にぴっぱったら、網が外側に歪んて、離しても音がしなくなるのではと考え、強く外側に引っ張ってみました。しかし、離すと元の位置に戻り、異音が発生します。網の剛性や固定もしっかりしてます。

使用している電源

VAIO RCのケースに使用している電源は、投稿で紹介したように、オウルテックが扱っているSeasonic製 80PLUS Platinum認証 FOCUS PLUS ATX電源 SSR-PXシリーズの850WのSSR-850PXです。

オウルテックが扱っているこのシリーズの電源は10年間交換保証です。1年保証のものが多いですが、この電源の保証期間は10年間です。PC用としてはほぼ一生ものになります。この電源にした理由の一つが保証期間が長いことでした。

この電源を購入したのは、2019年なので、10年間交換保証の保証期間内です。

今回の異音も10年間保証の対象になるのでしょうか?試してみました。

オウルテック サポートへの連絡

まずは、オウルテックのサポートページを確認します。

上記のサポートページを開き、「修理・保証規定」を確認します。以下に転記します。

  • 製品に付属する保証書は記載内容を確認の上、大切に保管してください。
  • 保証期間は商品により異なります。保証書に記載されておりますので、保証書をご確認ください。
  • 保証規定に従った内容で無償修理・交換をいたします。保証期間経過後の商品に関しましては有償修理・交換となります。
  • なお、交換品は発送前チェックのため、事前に開封致します。予めご了承ください。
  • 本製品の故障や使用によるデータの変化や消失などによる、直接損害・二次的な損害(データ製作費用・期待利益の喪失等)接続・使用機器の破損、キズ、変更については一切その責任を負いません。
  • 保証書は該当製品のみの保証となります。接続機器や、システムと連動した場合の動作を全て保証する物では有りません。
  • 初期不良のお取扱は、お客様ご購入後2週間迄の期間となっております。それ以上の期間を初期不良とする店舗様でのご購入につきましては、購入店舗様へご相談ください。
  • 本製品は一般ユーザー向けの製品です、それ以外での使用に関するサポート、保証は一切行っておりません。機器組込みでの再販、業務使用でご利用の場合は事前に弊社営業部までご連絡ください。
  • 商品の先出し、代替品の一時貸し出しは行っておりません。
  • この保証は日本国内での使用に限ります。

「保証規定に従った内容で無償修理・交換をいたします。」と記載されており、10年間交換保証の製品なので、修理、もしくは、交換してくれそうです。ただ、「商品の先出し、代替品の一時貸し出しは行っておりません。」とも書かれており、一時的に電源が手元にない状態になりそうです。

修理の申込は、「修理・保証規定」のページの下部にある二つのリンクのいずれかから行います。

私はメールによる依頼を選びました。メールによる依頼といっても、初回の入力はメールではなくWEBの入力フォームから行います。

必要事項を入力して、送信します。写真を添付することもでき、そこに購入を証明できる書類や、故障の状況がわかる写真を添付できます。

ファイルの添付は写真しかできないようです。今回、異音を録音した音声ファイルを添付しようとしましたが、できませんでした。

そのため、「お問い合わせ内容」のところに症状を記入して送信しました。

平日の昼に送信したところ、その1時間15分後には返事がありました。想定より返事が速いです。

返事の支障のない範囲で一部だけ抜粋すると以下の通り。

お問合せのSSR-850PXにつきまして、弊社サポートセンターにて
一旦製品をお預かり致しまして検査確認を実施させて頂きます。
製品不良を確認でき次第、新品・同等品交換を致します。
不具合が再現しない場合、ご返却させていただくことがございますので、
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

オウルテック・サポートセンターの返信メールの一部

症状を確認するので、実物を送ってくださいということのようです。

やはり、一時的にPCの電源が手元からなくなってしまいます。PCが使用できなくなるのは困るので、代わりの電源を探します。

この電源には2年前に交換しましたが、交換する前の電源が残っていました。以前に使用していた電源は、現在のPCスペックには電源容量が足りません。しかし、グラフィックボード(GeForce RTX 2060 SUPER)を取り外し、内蔵グラフィック(Intel Graphics)での運用であれば、容量オーバーになることはありません。

グラフィックボードを取り外し、古い電源に置き換え

そこで、グラフィックボードを取り外し、古い電源に置き換えました。

取り外した電源は、案内に従い、梱包して送付しました。

交換品として届いた新しい電源(FOCUS-PX-850)

すると、4日後には、交換品が届きました。オウルテックでも、電源ファンの異音を確認できたのでしょう。

交換品に同梱されていた説明によると、交換後も引き続き10年間交換保証は続くとのことでした。当たり前ですが、10年間交換保証の開始日は交換後も変更にならず、交換前の電源を購入時です。

なお、交換前の製品は、FOCUS Plus Platinum 850W (SSR-850)でしたが、届いたのはFOCUS PX Platinum 850W(FOCUS-PX-850)です。オウルテックのホームページで確認したところFOCUS PXシリーズはFOCUS Plusシリーズの後継製品です。

電源のサイズや付属品を確認しましたが、仕様などはすべて同じでした。違いは型番のみです。そのままPCのケースに取り付けることができました。

交換品(後継機種)の新電源に置き換えとグラフィックボードの再組込み

というわけで、異音が鳴るようになった電源ですが、10年間交換保証が有効で、新品(後継機種)になりました。


今回は、2年前に構成した電源に不具合が発生しましたが、電源の10年間交換保証を利用して不具合の解決をした内容の投稿でした。

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