健康状態が危険レベルに達したSSDのその後→新品に交換された

以前の投稿で、危険レベルに達したSSDの説明をしました。そのSSDはその後は利用していませんでしたが、少し進展がありました。

健康状態が危険レベルに達したSSD

以前紹介した健康状態が危険レベルに達したSSDは、WindowsやBIOSはストレージデバイスとしては認識しますが、書き込みができなくなりました。書き込みができないストレージは用途がないため放置していました。

そのSSDとは、SAMSUNG SSD 970 EVO NVMe M.2 2TB (MZ-V7E2T0B/IT)でした。

サムスンSSDの製品保証

最近、サムスンのSAMSUNG SSD 980 PRO NVNe M.2 2TB (MZ-V8P2T0C/EC)を追加で購入しました。

日本サムスン Samsung 980 PRO ヒートシンクモデル 2TB PS5動作確認済み PCIe 4.0(最大転送速度 7,000MB/秒) NVMe M.2 MZ-V8P2T0C/EC 国内正規保証品

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購入したSSDの箱を確認すると「5 YEAR LIMITED WARRANTY」の記載を見つけました。

サムスンのSSDの5年限定保証

日本語に訳すと「5年間の限定保証」です。5年間の保証ということです。「限定保証」というのは、期間以外になんらかの条件があるのでしょうか。

製品に付属の説明書で確認します。

サムスンのSSDの保証ポリシー

説明書によると、保証期間は以下の二つの期間のうち、短い方の期間となります。

  • 購入日から保証ポリシーに定められている限定保証の有効期限までの期間
  • SSDのTBWの上限を超えるまでの期間

TBWはTotal Bytes Writtenの省略形で、意味は総書込みバイト数です。製品を新品で使い始めてからのSSDへの書込みバイトの合計数のことです。

サムスンSSDの保証期間と総書込みバイト数(TBW)の上限

しかし、説明書には購入日からの保証期間やTBWの上限の具体的な値の記載はありません。具体的な値はwww.samsung.com/ssd または www.samsung.com/samsungssd で該当する製品の情報を確認することになっています。説明書は複数仕向け対応になっており、一部の仕向けの言語では説明書に具体的な値が記載されているようです。しかし、日本仕向けは、サムスンのサイトの情報を確認する必要があります。

そこで、上記の二つのURLを確認します。確認したところ、前者のURLはリンク切れでしたが、後者のURLが有効でした。

後者のサイト(下記の左の画像)の「保証 → 個人向けSSD(33) → 日本語→ダウンロード」から日本語の保証規定のPDFファイルをダウンロードします。

サムスンのSSDのサイトの保証規定
サムスンのSSDの製品ごとの保証ポリシー(期間、TBW)

この保証規定のPDFファイル(上記の右側の画像)には、製品およびサイズごとに、保証期間及びTBWの具体的な値が記載されています。

SAMSUNG SSD 980 PRO NVNe M.2 2TB (MZ-V8P2T0C/EC)の正確な製品保証条件は、

  • 5年間
  • TBWが1200TBに達するまでの期間

のうち、短い期間です。

もしやと思い、クラッシュしたサムスンのSSD 970 EVO 2TB (MZ-V7E2T0B/IT)の製品保証条件を確認しました。こちらも新規に購入した製品と同じでした。製品保証条件は、

  • 5年間
  • TBWが1200TBに達するまでの期間

のうち、短い期間です。

クラッシュしたサムスンSSDが限定保証対象かの確認

クラッシュしたサムスンのSSD 970 EVO 2TBは、2018年後半に購入しました。現在は2023年4月なので、現時点で購入から4年間半程度の経過であり、まだ5年以内です。限定保証の一つ目の条件は、クリアしています。

限定保証の条件のもう一つはTBW(総書込みバイト数)です。そこで、CrystalDiskInfoを使いTBWを確認しました。

CrystalDiskInfoでのSSDの状態確認結果

TBWは、CrystalDiskInfoでは、右上に表示されてい「る総書込量(ホスト)」に表示されている値です。338762 GBと表示されています。この値をテラバイト(TB)に変換すると約329TBです。限定保証のTBWの上限1200TBには到達していません。二つ目の条件もクリアしています。

クラッシュしたサムスンSSDは、製品保証の対象であることがわかりました。

サムスンのサポート窓口に連絡

製品保証の対象だということがわったので、サムスンのWEBサイトから、製品保証を受けたいことの連絡をしました。

しばらくすると、サムスンSSD サポートセンターから連絡がありました。クラッシュしたSSDをサムスン修理センターに送料元払いで、送れば修理をするとのこと。送り先は、石川県にあるアイ・オー・データ内のサムスン修理センターです。宛先から想定すると、アイ・オー・データがサムスンSSDの修理業務の請負をしているようです。

サムスン修理センターにSSDを送付するときは、以下も同梱するように依頼されました。

  • データ消去の同意書
  • 購入履歴が確認できるレシート・納品書

複数回メールでやり取りした後、レシート・納品書がない場合は、製造年月日を起点として保証期間を計算してくれることになりました。

そのため、SSDにデータ消去の同意書を同梱して、指定の住所に送付しました。

数日すると、製品が修理され返送されてきました。返送時の送料は元払いのため、負担する必要はありません。

返送品を確認すると、実際には修理ではなく、代替品への交換でした。代替品はSAMSUNG SSD 970 EVO Plus NVNe M.2 2TB (MZ-V7S2T0B/IT) でした。

Samsung 970 EVO Plus 2TB PCIe (最大転送速度 3,500MB/秒) NVMe M.2 (2280) 内蔵 SSD MZ-V7S2T0B/EC 国内正規保証品

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交換品は新品であるように見えました。また、交換品は入念に検査をした旨が記載されていました。

実際、PCに取り付けた後、総書込みバイト数(TBW)を確認したところ、ほぼ2TBでした。新品のSSDに対して、全領域(2TB)に書き込み検査をした後に、返送したと思われます。

交換後のSSDは問題なく利用できています。


今回の投稿では、サムスンSSDの製品保証の詳細と、クラッシュしたサムスンSSDが製品保証の適用により、後継モデルの新品に交換されたことの紹介でした。

“健康状態が危険レベルに達したSSDのその後→新品に交換された” への2件の返信

  1. 私が使用してたのは970 EVO Plusでしたが、まったく同じことが起きたので、記事を参考に保証の申請をしました。ありがとうございます!

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