前回の投稿で、VAIO RCのケースのフロントパネルの下部左側のUSB 2.0のポートの調子悪いので、スタッカブルUSB 3.0ポート基板#2を使い、USB 3.2化しました。その続きの投稿となります。
前回まで投稿で、スタッカブルUSB3.0ポート基板#2とUSB 3.0内部ケーブルを使い、VAIO RCのケースのフロントポートパネルのUSBポートをUSB3.0ポート化しました。最終的にはスタッカブルUSB3.0ポート基板#2を若干加工しました。前回までの投稿では、その基板の加工について触れていなかったので、その説明です。
スタッカブルUSBポート基板の加工
使用したスタッカブルUSB3.0ポート基板は、Amazonで購入しました。
前回までの説明では、ポート基板の加工について説明していませんでした。加工しなくても利用できたのですが、より使いやすくするために、少しだけ加工しました。
具体的には、ポート側の端面の基板の端を少し削りました。
上記の写真を見ると違いが分かりやすい思います。加工する前の左の写真の基板の端面(黄色い線の部分)は直線です。加工後の右側の写真の端面(二本の黄色い線の部分)は、左右を1mm程度削りました。
基板を削るのは、カッターナイフなどで可能です。加工後の基板を裏側から確認したのが以下の写真です。
USB 3.0ポート基板を加工した理由
基板を加工した理由には二つあります。
- ポートの端面を少し前方にしたかった
- 基板を上下方向もしっかりと固定したかった
前者は、2回前の投稿でも説明しましたが、もともとあったUSB 2.0のケーブルは、ポートの端面がネジ取り付け位置より、5mm程度張り出していました。
固定部品はその張り出しを考慮して、設計しています。
しかし、前面ポートパネルへの実際の取り付けでは、基板の端面が障害となって、想定より、ポートの端面の張り出しが少なくなってしまいました。
このままでも、問題なく使える程度のポート端面の張り出しがあります。
そして後者の理由は、固定部品はUSB 3.0ポート基板に上からかぶせてあるだけであるため、上下方向には確実固定できていません。上記の写真でも、想定より若干(1mm程度)下側に下がっています。
これを基板を加工することにより、張り出しの件と下側に下がってしまう件の両方を解決できます。
下記のように、加工済みのUSB 3.0ポート基板を使うと、基板端面の中央付近の基板が、前面ポートパネルとうまくかみ合っています。
張り出しが基板を削った分だけ改善されています。また、基板とポートパネルがかみ合っていることにより、下側に下がってしまうこともなくなります。
私のVAIO RCのケースでは、基板を削らない場合は内側の奥行きが14mmの固定部品が適合し、基板を削った場合は内側の奥行きが13mmの固定部品が適合します。
下記の二つの写真は、未加工の基板と加工済みの基板のそれぞれを使った場合のUSB 3.0化したVAIO RCのケースの下部のUSBポートの写真です。
写真からは違いが分かりにくいですが、加工済みの基板を使った方が、USBポートの位置がより適合しています。
なお、前回までの投稿の写真は、加工前の基板と削って加工した後の基板の写真が混ざっています。というのは、削る前の基板を使った状態の写真を一部しかとっていなかったためです。
固定部品のモデル データ
作成した固定部品の3Dモデルデータを公開します。
以下のページからダウンロードできます。
https://nishy-software.com/ja/download/vaio-rc-usb3-2port-depth-step/
ダウンロードしたzipファイルには、固定部品の内側の奥行きが12mm、13mm、14mmの三つの3Dモデルデータファイル(step形式ファイル)が含まれています。
私のVAIO RCのケースでは、未加工のUSB 3.0ポート基板を使う場合は14mmの固定部品、加工済みのUSB 3.0ポート基板を使う場合は13mmの固定部品が適合しました。
今回の投稿では、VAIO RCのケースの下部のUSBポートをUSB 3.0化したときに、説明できていなかった補足の説明と、固定部品の3Dモデルデータを公開しました。