日本マイクロソフトが主催する開発者カンファレンスが毎年東京で開催されます。de:codeです。今年も去年と同じ場所の東京の「ザ・プリンス パークタワー東京」で開催されました。会場の雰囲気などを報告したいと思います。なお、この投稿では基調講演やセッションの内容にはほぼ触れていません。 今回の投稿は前半です。
この投稿では、de:code 2019の雰囲気を伝える内容に特化しています。基調講演やセッションの内容については、この投稿の後半編の最後にあるリンクなどを参考に別のサイトを参照してください。
de:code 2019
マイクロソフトの開発者向け会議でde:codeという名称では日本のみで開催されます。他の地域では別の名称です。日本で開催されるde:codeは今年で6回目の開催となります。
前回投稿したように 、de:codeに参加するためには事前申し込みが必要で、さらに参加費も必要です。参加費は、80,000円です。ただし、早く申し込むと早期申込割引があり、68,000円でした。
今年も、申込期間中の途中で満員となりました。参加したい場合は早めに申し込む必要があります。
開催日当日、参加受付をすると参加証が配布されます。事前に支払いは済ませているため、申込時の登録番号を見せるだけ(スキャンされます)で参加受付は終わります。
期間中はこの参加証を首にぶら下げます。
日程
今年のde:code 2019は、以下の日程で開催されました。
Day 1 5月29日(水) | 基調講演 (09:30-12:00) セッション (12:30-18:50) EXPO (12:00-19:00) 立食パーティー (19:00-20:30) |
Day 2 5月30日(木) | セッション (09:30-18:30) EXPO (09:00-18:50) |
基調講演では、これからの方向性や新しい製品・新しい技術などが紹介されます。
セッションでは、基調講演で新しく発表されたものも含め、掘り下げた内容や技術情報など詳しい内容の説明があります。
また、期間を通して、ホールでExpoを行っており、スポンサーのブースやHoloLens 2の体験用のブースがあり、技術説明・展示をしていました。
会場
会場は 「ザ・プリンス パークタワー東京」 です。
この場所は去年と同じです。東京タワーのすぐそばにあるホテルとなります。
JRであれば、浜松町駅が最寄り駅になるかと思います。JRの駅を出たら東京タワーに向かって歩いていけば、ホテルにたどり着けると思います。なお、地下鉄の場合は、もっと近い駅があります。
地下2階の会議室をすべて使っての開催です。
上記のホテルの地下2階の全体図のうち、
- ボールルーム (Ballroom)
- コンベンションホール (Convention Hall)
- 中宴会場・会議室 (Middle Banquet/Meeting Rooms)
- 小宴会場 (Small Banquet Rooms)
と、会議室として使用できそうな施設(色がついている部屋)はすべて使います。地下2階の全体図を見てもらうと分かるように会議室の面積に比べ、廊下の面積は非常に小さいです。
de:codeでは、セッションの一コマが50分なので、およそ1時間毎に参加者全員が入れ替わります。セッション参加者全員が同時に廊下に出てくることを考えると、廊下の大混雑は想像できるかと思います。
このホテルの地下2階は、参加者全員が一定時間ごとに入れ替わることを想定した廊下の広さにはなっていません。
基調講演
メインのスピーカは、
- 平野 拓也 (日本マイクロソフト CEO)
- ジャレッド スパタロウ (米MS コーポレートバイスプレジデント Microsoft 365)
- ジュリア ホワイト (米MS コーポレートバイスプレジデント Azure)
- アレックス キップマン (米MS テクニカル フェロー)
でした。 今年は、de:codeに毎回登壇していた伊藤 かつらさんがいませんでした。
日本マイクロソフトの社長の平野 拓也 さんから、基調講演が開始しました。内容的には、Azure、Microsoft 365、HoloLens 2 および、Buildでのトピックなどでした。Buildのトピックをそのままのものもありましたが、多くは日本向けに編集されていました。
キーノートの合間では「りんな」の近状報告がありました。高校は卒業して、「元・女子高生AI りんな」となった「りんな」は、Avexと契約したそうです。 ライブ開催にむけての試行錯誤しているようです。ライブのデモ画像も流れました。
スケルトンで振り付けもしたようです。動きを確かめるために平野社長にお願いしたようです。
最終的に平野社長が自動生成の動画で踊らされていました。
まずは、平野社長が事前収録で15分自由に踊らされたそうです。その映像を使って、振り付けスケルトンに合わせて動画を自動生成したとのこと。収録映像では、ゆったりした動き(踊りというよりただ動いているだけ)でしたが、生成画像では社長がノリノリで踊ってました。
セッション
二日間で約150のセッションが用意されていました。セッションの詳細はこちら(マイクロソフトのサイト)にあります。セッションはRoom AからRoom Oまでの15の部屋で複数が同時進行で開催されます。
興味のあるセッションに参加する形になります。Buildでは1セッションは75分でしたが、de:codeでは、1セッションは50分でした。
Build 2019のセッションとの比較ですが、規模の違いでセッション数は確実に少ないです。また、Buildでは経験者でないとわからないような中身が濃いセッションも多数ありましたが、de:codeでは、聴講者に高度な技術・知識を要求するようなセッションは、あまりなかったと思います。
各セッションには、セッションの選択の参照になるように、レベル付けがなされています。下記の割合でした。
- Level 100- Beginner/Introductory 初学者向け (2)
- Level 200- Intermediate 初級者向け (46)
- Level 300- Experienced 中級者向け (67)
- Level 400- Advanced 上級者向け (9)
- Level 500- Expert 熟練者向け (1)
- レベル設定なし – どなたでも受講可 (26)
かっこの中がそのレベルのセッション数です。この数値には、EXPOで無料で行われていた38件のEXPOオープンシアターの分は含んでいません。
レベル500のセッションが唯一ありましたが、これは内容が濃かったです。タイトルは「ハードコア デバッギング:サポート直伝!Windowsカーネルモードデバッグ活用編‼」です。内容は、カーネルモードデバッガーを利用した複数のアプリ(依存関係のあるアプリ)のデバックの話でした。
IoTといえば、 日本マイクロソフトの 太田 寛 (Embedded D. George)さんですね。今年も、IoT関連を中心に登壇していました。「AI on Edge – クラウドとデバイスの最適な関係」のセッションの一コマです。このセッションはレベル300です。
セッションの会場は、上記の写真のように前面に大きなスクリーンと登壇者のステージがあります。この写真は、日本マイクロソフトの 井上 章(チャック) さんのセッションでの一場面です。 「.NETとクラウドネイティブ~本格化するクラウド以降とそのアーキテクチャ前編&後編」のセッションです。 このセッションはレベル300です。
満席でした。このセッションは、2つの時間枠を使て行われました。ただ、前編に参加していた人が、後編に参加するにも、いったん部屋の外に出て、もう一度並ばないといけませんでした。ただ、前編が終わる前にすでに長蛇の列です。前編に参加してから、後編の列に並んだ人は、満席で入れなくなった人もいたようです。
日本マイクロソフトの荒井 省三さんです。「.NET Coreマルチプラットフォームの本質 」の一コマです。荒井さんは、気になるところがあれば、いつも、ソースコードもチェックして、細かいところまで挙動・実装を確認しています。それをベースにしているので、いつも内容は濃いです。このセッションはレベル400です。
立食パーティー
de:codeでは、毎年、参加者と参加者間、参加者と登壇者間の親睦を深めるための場として、セッションが終わった後に、一日だけ立食パーティーが開催されます。今年もDay 1の夜に開催されました。
司会が進行していない、歓談中・飲食中は、女性のDJの方が音楽を流していました。たぶん、去年と同じ人かと。
司会者が進行しているときには、アメリカから来たマイクロソフトの人のスピーチ、サッカーの本田圭佑の登場、くじ引き大会などがありました。
くじ引きの賞品には、本田さんも提供していただいたようです。
私はというと、メインの賞品は外れました。残念賞と思われる賞品が当たりました。これは、番号の下一桁が一致すればもらえるものです。下一桁の番号は、二つ発表されたので、5人に一人は当たる感じです。リフレッシュメントのスナックのスポンサーになっていたかっぱえびせんの高級版のようです。
また、食事は右の写真のような感じでした。
右の写真は用意された食事の一部でこれ以外にもいろいろありました。フォアグラ、ミニ鰻丼、ローストビーフ、寿司、蕎麦、うどん、ウニいくらパスタ、などなど、いろいろありました。
パーティー会場には、「ちょまど(千代田まどか)」さんもいました。私はもらいませんでしたが、みんなからの写真撮影依頼に応じつつ、ステッカーを配っていました。
次回に続く
今回は、今年のde:code 2019に関する投稿の前半です。残りは、後半で投稿します。