ユーザー車検 #1

自動車は、自家用であれば、2年ごと(新車の最初の車検は3年)に車検(継続検査)を受ける必要があります。中部運輸局 岐阜運輸支局の検査場でユーザー車検(持ち込み継続検査)を受けてきました。

ユーザー車検(持ち込み継続検査)は大まかには以下の手順で行います。

  1. 自動車の点検・整備
  2. 運輸支局の継続検査の予約
  3. 民間テスター場で事前検査・調整 (任意)
  4. 運輸支局の検査場へ持ち込み検査

民間テスター場での事前検査・調整は必須ではありません。しかし、光軸の調整が必要(ランプ交換したときなど)とか、サイドスリップの調整が必要(タイロッドエンドを交換したなど)とかがある場合は、民間テスター場での事前検査・調整で直してもらうと、本番の検査で失敗することはほぼなくなります。

今回は、1番から3番までの前半についての投稿です。

自動車の点検・整備

下回りのゴム系(ブッシュ)は経年劣化していくので、古くなってくるといずれ交換する必要があります。少しのひびなどであれば車検は通りますが、裂けていたりでグリスが飛び出ていると車検と通りません。

今回の自動車は初度登録年が2008年の15年経過車となり、ゴムの劣化は進んでいます。前回(2年前)の車検は、スタビライザーリンクのゴムが劣化していたので左右を交換しました。

今回の車検では、ロアアームボールジョイント左右、タイロッドエンド左右のゴムが劣化していたので、交換しました。

左前輪 (タイロッドエンドとロア アーム ボールジョイントの交換前)
右前輪 (タイロッドエンドとロア アーム ボールジョイントの交換前)

一部、そのままでも車検が通りそうなものもありました。しかし、またすぐに交換になることを避けるために、今回4か所とも同時に交換することにしました。

交換したといっても、ゴムの劣化箇所の発見と部品の手配は自分でしましたが、設備や工具がないため、交換作業は、持ち込み部品での作業をしてくれる整備工場にお願いしています。

オートショップ (株)グランドライン
〒503-0854 岐阜県大垣市築捨町3-13

今回は、外車(輸入車)の部品交換作業も受け付けていただけた「(株)グランドライン」さんにお願いしました。この整備工場には、2年前にスタビライザー リンク ロッドの交換のときにもお世話になりました。

民間整備工場での交換作業中
左前輪 (タイロッドエンドとロア アーム ボールジョイントの交換後)
右前輪 (タイロッドエンドとロア アーム ボールジョイントの交換後)

今回はゴムの部分だけでなく、接続部品を一体で交換し、ボルトやナットも新品に交換しました。交換前はボルトやナットは錆びだらけで固着していましたが、交換後は、ボルトやナットも新しくなっています。

同じゴム系といえば、ワイパーにもゴムがあります。このゴムはもっと頻繁に交換しています。この交換は特殊な設備や工具は必要ないため、整備工場に依頼せず、自分で交換します。

持ち込み車検の申込時に点検整備記録簿も必要となるので、記録簿も作成しておきます。様式は自由なので、インターネットで検索して、見つかったものを利用して、点検状態を記録します。

私は、下記の点検整備記録簿のPDF版を印刷して使っています。

点検整備記録簿の例

運輸支局の継続検査の予約

ユーザー車検では、自動車を最寄りの運輸支局の検査場に持ち込む必要があります。持ち込む検査場は、自動車を登録した運輸支局である必要はなく、全国どこの検査場でもよいです。ただし、持ち込むためには、事前に予約が必要です。

予約は、独立行政法人 自動車技術総合機構の「自動車検査インターネット予約システム」から行います。各運輸局のホームページからも予約システムへのリンクがあります。

自動車検査インターネット予約システム

予約は検査日の2週間前から行えます。ただ、検査が込み合っている時期は、直近の1週間分は予約に空きがないことが多いです。そのため、検査予定日を決めたら、なるべく早く予約します。

予約の時には、継続車検を行う自動車の車台番号を入力する必要があるので、車検証も準備しておきます。

予約後は、予約の変更や取り消しも、同じシステムから可能です。

民間テスター場で事前検査・調整 (任意)

私がユーザー車検を行う場合、通常、事前検査としてはテスター場を利用しません。過去には、ヘッドライトの光軸検査にパスできず、自分でも調整しきれなかったときに、民間テスター場を光軸調整に利用したことはあります。この時は、本番の検査をした後に、民間テスター場を利用し、その後もう一度本番の検査をしました。同じ日であれば、同じ検査料金で3回まで本番の検査を受けることができます。

しかし、今回は、タイロッドエンドの左右を交換しており、調整せずにはサイドスリップ検査がパスできない可能性が非常に高いです。また、ヘッドライトの交換もしており、光軸がずれている可能性もあります。

そこで、今回は民間テスター場で事前検査・調整をしてもらうことにしました。

運輸支局の検査場の近くには一つ以上の民間テスター場があります。検査場の近くにある民間テスター場を利用します。

中部運輸局 岐阜運輸支局の検査場の近くには、スギヤマ自動車(株)のテスター場があります。

スギヤマ自動車 テスター場 – 1
スギヤマ自動車(株)テスター場
〒501-6135 岐阜県岐阜市茶屋新田11−5

このスギヤマ自動車のテスター場は、8時からオープンしており、本番の検査の第1ラウンド(8:45~)の前に検査・調整してもらうことも可能です。

このテスター場は、事前の予約は必要なく、当日に検査料を現金で支払うことにより、検査・調整してくれます。

今回、お願いしたかったのは、「ヘッドライトの光軸」と「サイドスリップ」の検査・調整です。スギヤマ自動車のテスター場では、2項目の検査・調整の料金は全項目の検査・調整と同じ料金です。そのため、2項目以上であれば、全項目検査・調整してもらうのがよいと思います。

値段は、1項目のみは税込1,100円、2項目以上から全項目は税込2,200円です。

全項目がどの項目であるのかをテスター場のスタッフに聞くのを忘れましたが、領収書に印刷されていたのは、

  • ブレーキ
  • ヘッド
  • スピード
  • トーイン
  • 排気

でしたので、5項目と思われます。ヘッドは光軸の検査で、トーインはサイドスリップの検査です。

民間テスター場での検査では、本番のテストラインと異なり、運転席から降りる必要はなく、運転席に乗ったままで完了します。4項目は検査のために運転席から自動車の操作したので確実に実施しました。排気の検査は私は操作していないのでスタッフの方が行ってくれたのだと思います。

スギヤマ自動車 テスター場 – 2
スギヤマ自動車 テスター場 – 3

運輸支局の検査場へ持ち込み検査

持ち込み検査の投稿は、次回の後半の投稿で説明します。


以上、ユーザー車検(持ち込み継続検査)に関する投稿の前半でした。

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